きっかけはNYでの初めてのマタニティライフ & 出産でした。
NYの『エル・ガール』編集部で働いていた時、そこは、朝7時、遅くても8時から働き始めるという朝型の職場でした。
出社後は、それぞれがそれぞれの分野でプロフェッショナルとしてレベルの高い仕事を猛スピードでこなし、ひとりとして「同じ仕事をする」人がいませんでした。そして、夕方5時ともなれば、さーっと職場を出て行き、パーティに行ったり、ジムで汗を流したり、夕ご飯に友達と会ったり、恋人とあったり。。。
集中して働き、プライベートも充実させるというメリハリのある日常がそこにありました。
そして社内には当然のように「妊婦さん」、「赤ちゃんを連れて授乳しながらのママ」が働き、その姿は「人生も仕事も充実して幸せな人」として羨望のまなざしで受け入れられていました。また「ママだから」という制約もなく、自由にファッションを楽しみ、キャリアを積む姿が清々しくもありました。
しかし2005年、帰国して感じたことは「日本はなんてママになった女性が住みにくい国なんだろう」ということでした。
一般的に日本は残業が多く、子育てと仕事の両立が難しい社会です。赤ちゃんを預けたくても保育園は満員。シッターさんも時給が高くて満足に雇えない。
少子化になるのも当たり前かもしれません。子供を産んだ後の明るい未来が、全然見えてこないのですから。
そんな中、妊娠期間にオシャレに過ごすための服が日本にない、ことに気がつきました。NYでマタニティライフを過ごした私は、幸運にも、沢山の素敵なマタニティウエアに出会うことができ、妊娠前と同じようにオシャレを楽しむことができました。
しかしながら、帰国してから友人に話を聞くと「着る服が見つからない」、「どれが一番マシか? と思って選んでいる」という不満の声ばかりです。海外には、あんなに素敵な服があるのに。。。
アメリカ滞在中に読んだ『
hot mama 私、妊婦ですが何か?』の翻訳をきっかけに9年間務めたアシェット婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社し、充電期間をおいて2006年6月23日、マタニティの輸入販売ショップ、ヴィリーナ ジャパン株式会社を設立しました。
最初の買付けは、退職金と少ない貯金を元手に80点あまりのマタニティウエアをシカゴ、ロス、NYから買って参りました。新しい名刺を片手に、マタニティショップに飛び込んでいったのが始まりです。
そうして探してきたのが、今、VIRINA(ヴィリーナ)にあるブランドたちです。今でも、一着一着、試着をしながら現地で買付けています。
その服は、妊娠中はもちろん産後も着ることが出来るデザインであったり、マタニティでもありまた授乳もできるという「
オールインワン」の服でもあります。
マタニティ期間しか着られない服なんてもういらない! 妊娠、出産、充実したプライベート、公園に、仕事に、と様々なシーンで着回せるコストパフォーマンスの高い服を選んでいます。
妊娠期間は女性が最も美しく、自信に溢れ、人生における大変重要な期間を過ごしているのだということ。もっとオシャレに楽しく過ごせるのだということを、これからもVIRINA(ヴィリーナ)を通して、皆様にお届けしたいと思っております。
そしてママになっても、キラキラと輝いていられるように。。。
顧客の皆様から日々、励まされ、お礼のメールをいただき、その気持ちに支えられて今日まで続けることができました。また2011年には、ヴィリーナ広尾本店をオープンすることもできました。
いつも支えて下さる皆様に、心より感謝申し上げます。
今後とも変わりなく、お力添えをいただきますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
代表取締役 青木 愛
ヴィリーナ ジャパン株式会社
〒106-0031東京都港区西麻布3-8-15麻布YANAGIDAビル